ねじについて

ねじについて(守本)

 私が会社勤めを始めたときは丁度、ねじ締結に関してかなりわかってきた
 頃だったと思います。何がわかってきたかというと、ねじがなぜ緩むのか、
 どのように締めれば緩まないのか、といった基本的ですが非常に重要な
 事柄です。

 先輩たちが国鉄(現在のJR)の技術者を招いてねじ締結についての講演
 会を開いたのも入社間もなくでした。国鉄では車台に使われるボルトが激
 しい振動と荷重にさらされ破損や脱落などの事故も経験していたので一番
 研究が進んでいたのだと思います。

 ディーゼルエンジンを設計する部署にいたのですがピストンとクランク軸
 をつなぐ連接棒のボルトには非常に大きな変動荷重がかかり、締め付けが
 悪いとボルトが緩み、外れてエンジンは瞬時に破損してしまいます。した
 がってこのボルトがエンジンの中で一番重要なボルトでした。

 必要にしてかつ十分なボルトサイズと形状を決めなければ軽くて安いエン
 ジンができません。先輩たちはいろいろと資料を集め、実験し締めつけ
 トルクと軸力の関係、潤滑油の影響などを調べ研究していました。

 そのとき学んだことは、
 1.外力が作用するときはもちろんその外力以上の締め付け力が必要で
   あること

 2.被締め付け物にはある程度の厚みをもたすこと
  (薄い板金を締め付けるとき平座金とばね座金をいれるのはこの厚みを
   増す効果もあります)

 3.ねじ面には潤滑油がある方がトルクが安定し必要な締め付け力が得ら
   れること

 4.座面は広くとり塑性変形しないようにすること
 
 5.めねじが破壊しないようにめねじの強度に応じてねじ深さを変える
   こと

 などでした。これらの考え方は今でも生きています。
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